BCP・非常電源・サイバー/自然災害

停電・ランサム被害、備えの差が企業価値を分ける ─ シミュレーションが示す「1回の停電で投資回収」の現実

慧通信技術工業株式会社

停電・ランサム対応・非常電源の設計、要件整理から現地テストまでご支援します。
損害額18億円はなぜ起こったのか? いま、損害を“数字で”把握する。

シミュレーション結果を見る →

見えないリスクが、ある日「損失」に変わる

自然災害(停電・風水害・突風)と人為的災害(ランサムウェア)が複合化し、被害は発生して初めて具体的損失として可視化されます。被害後の対処は高くつき、意思決定の遅れが総損失を押し上げます。

実例として、総合物流「関通」ではランサムウェア感染により事業停止50日・被害総額17億円に達したと報じられています(ITmedia記事。社長は「インシデント対応はお金がなかったらできない」と語る)。復旧までの時間を短縮する“プランB”の整備が、結果として被害額を抑える──という教訓が示されました。

数字で見る「停電1時間」と「1度の感染」

  • 製造:生産停止・ライン再立上げ → 数百万円〜
  • オフィス/基幹:再起動・データ整合・復旧対応 → 数十万円〜
  • コールセンター/物流:応答・出荷遅延 → 顧客信頼の毀損

※上記は直接損害の一部。実際には社内対応・取引先報告・ブランド毀損などの二次損害が累積します。総務省「サイバー攻撃を受けるとお金がかかる」も、復旧費用・逸失利益・謝罪対応などの発生を整理しています。

参考データ(JNSA 調査レポート)

  • ランサムウェア被害の平均被害額:約2,386万円(回答平均)
  • ウェブ由来の情報漏えい:平均約2,955万〜3,843万円(カード情報有無で差)
  • インシデント対応の内部工数:平均27.7人月(コスト算入漏れが多く実態はさらに大)

業務停止損害額シミュレーション(停電・サイバー被害・費用対効果)

IPAの解説が示すとおり、損害額の把握から始めることが効率的な対策の第一歩です。当社ツールはその考え方に沿い、停電/火災/風水害と横並びでサイバー被害の試算も可能に拡張。業種・規模を問わず、社内共有や金融機関への説明資料づくりを後押しします。

  • 横断比較:停電・火災・風水害・サイバーを同一指標で把握
  • 合意形成に強い:共有URL・CSV出力で前提と結果をセットで共有
  • 個別試算に対応:実機構成・業務プロセスに合わせた精緻化も可能

※試算は前提条件に依存します。実環境に基づく個別試算も承ります。

要件整理の30分オンライン相談(無料)も承ります。

業務停止損害額シミュレーション(停電・サイバー被害・費用対効果)

“止めない”ための可搬型UPS:主要対策の比較

可搬型UPS・自家発電機・停電保険・無対策の比較表
項目 可搬型UPS 自家発電機 停電保険 無対策
瞬断対策 ◎(瞬断ゼロ) △(起動までタイムラグ) ×(物理的復旧なし) ×
初期費用目安 約200万円〜 数百万円〜 年間保険料 0円
運用の容易さ ◎(設置・拡張容易) △(燃料/点検必須)
BCP実効性 ◎(業務継続) △(短時間停止あり) ×(金銭補填のみ) ×
回収可能性 ◎(停電1回で回収の例) △(回収に時間) ×(投資回収の概念なし) ×

※数値は一般的な目安です。業種・構成により異なります。

経営層にとってのポイント

  1. BCP/CSRと説明責任:取引先・社内に「合理的対策」を提示
  2. 短期ROI:停電1回で投資回収となるケースも
  3. 実効的リスク低減:保険の補填ではなく、業務継続の実働策

技術部門にとってのポイント

  • 瞬断ゼロ:切替時の電源瞬断を発生させない可搬型UPS
  • 比較検討が容易:自家発・保険・無対策との比較表で優位性を可視化
  • 段階導入:既存インフラに柔軟に組み込み、小規模から拡張可能

よくあるご質問(FAQ)

自家発電機があれば不要ですか?
自家発は起動までタイムラグがあり、切替時の瞬断を避けられないケースがあります。可搬型UPSは瞬断ゼロでミッションクリティカル業務を保護します。
小規模から導入できますか?
可能です。優先度の高い負荷から段階的に導入し、後から拡張できます。
保守・運用は難しくありませんか?
定期点検を含め運用設計をサポートします。遠隔監視や交換サイクルもご提案可能です。

参考資料