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プレスリリース

AIが要求する電源を、人間の技術で実装──
InfiniBand専用DC無瞬断UPS「AI-UPS v1.0」を発表

2025年11月25日 / 慧通信技術工業株式会社

AIが要求する電源を、人間の技術で実装──InfiniBand専用DC無瞬断UPS「AI-UPS v1.0」を発表
イメージ:GPUクラスタ/InfiniBandファブリックを支えるDC52V共通バス&0ms無瞬断UPS「AI-UPS v1.0」

リリース概要

自律・分散・非同期オフグリッド電源・次世代エネルギーシステムを提供する 慧通信技術工業株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:粟田隆央)は、 GPUクラスタおよび800G InfiniBandスイッチ向けに最適化した DC52V・0ms無瞬断・モジュラー型UPS「AI-UPS v1.0 for InfiniBand」 を発表しました。

「AIが要求する電源仕様」を起点に、同社が長年培ってきた オフグリッド技術/DC-UPS商用実績を組み合わせることで、 AIデータセンターに求められる高信頼・スケーラブル・無瞬断な InfiniBand専用DC-UPSを、現実的な部品構成とコストで実装しました。

あわせて、AI-UPS専用の製品LP 「InfiniBand専用DC無瞬断UPS|AI-UPS v1.0」 ( https://www.ieee802.co.jp/aiups/ ) にて技術仕様・構成例を公開いたしました。

背景 ― 「まず落としてはいけないのは、InfiniBandファブリック」

大規模言語モデル(LLM)や生成AIの学習・推論を支えるGPUクラスタでは、 数十〜数百kW規模の電力が1 Pod(例:64GPU)単位で消費されます。 その中核となるのが、GPUノード間を結ぶInfiniBandスイッチ/ファブリックです。

GPUノードは分散処理の設計により一部停止しても再スケジューリングが可能な一方、 InfiniBandファブリックの瞬断はクラスタ全体に波及しやすく、ジョブ中断・再学習・大規模な再起動を招きます。 つまり、 「最初に守るべきはGPUそのものではなく、それらを束ねるファブリック」 というのが、AIクラスタ運用の実務的な要求です。

しかし、現状の多くのデータセンターでは、 AC系統冗長や汎用UPSに依存した構成が主流であり、 InfiniBandスイッチ専用のDC無瞬断保護という視点は まだ十分に顕在化していません。 このギャップを埋めるべく、AI自身が想定する電源要件をもとに、 同社のDC-UPS技術を再構成したのが「AI-UPS v1.0」です。

製品コンセプト ― 「AIが要求する電源を、人間の技術で実装したIB専用UPS」

AI-UPS v1.0は、 「AI(GPUクラスタ/LLM)が本当に欲しい電源仕様は何か」という問いから設計されたUPSです。

  • InfiniBandスイッチを中心としたファブリック層を落とさないこと
  • Pod/ノード単位でN倍スケール可能な5kWモジュール設計
  • 48V系DCとの整合をとりつつ、DC52V共通バス&0ms切替を実現
  • AIワークロードの特性上「数分〜30分の停止回避」が主目的と割り切り、AGM鉛蓄電池で堅牢に実装

これらの要件を、人間側の経験(防災無線局・船舶・産業用途のDC-UPS/エンジンUPS、MOSFETを用いた大電流ORing制御など)により、 現時点の部品調達や安全規格に適合する形でまとめ上げたのが本製品です。

技術ハイライト ― DC52V共通バス&三系統常時給電で「0ms切替」を実現

1. DC52V共通バスと三系統ORing構成

AI-UPS v1.0は、InfiniBandスイッチPSUの許容電圧レンジ(48V系)を踏まえ、 DC52V共通バスを中心に以下の三系統を 常時並列給電します。

大電流MOSFETとORingコントローラを用いた ソリッドステートORingにより、 いずれかの系統が途絶してもバス電圧は維持され、 実質的に切替リスクゼロの0ms無瞬断を実現します。

2. AGM鉛蓄電池による5〜30分バックアップ

バックアップ時間は、GPUジョブの性質上 「瞬断回避〜短時間の graceful shutdown」が主目的と想定し、 約5〜30分のバックアップをターゲットにした AGM鉛蓄電池構成を採用しました。

  • LiB(リチウムイオン)はあえて採用せず、安全性と実績重視のAGMを選定
  • 既存の船舶・防災用途での採用実績から、耐久性・寿命の目安を提示可能
  • 将来、長時間バックアップやエネルギーミックスが必要な場合は、同社Engine UPSシリーズと連携した拡張も視野に

AI-UPS v1.0 仕様サマリ

製品名 AI-UPS v1.0 for InfiniBand(InfiniBandスイッチ専用DC無瞬断UPS)
用途 GPUクラスタ/AIデータセンターにおけるInfiniBandスイッチ/ファブリック層の無瞬断電源保護
出力方式 DC52V共通バス(48V系GPU/IBスイッチPSUレンジを考慮)
定格出力 5kW/モジュール × N並列(ノード/Pod構成に応じてスケール)
無瞬断方式 MOSFETによるソリッドステートORing(0ms切替)
給電系統 DC PSU ×1系統 + AGMバッテリ ×2系統(計3系統常時並列)
バックアップ時間 目安 5〜30分(負荷条件・構成により変動、InfiniBandスイッチ/Pod単位で設計)
バッテリー AGM鉛蓄電池(安全性・耐久性重視、既存商用実績ベース)
監視・制御 外部SNMPボード+ラズベリーパイ冗長構成を想定(ログ保持・MIB拡張・将来のAI連携に対応)
適用対象 800G InfiniBandスイッチ、AIトレーニングクラスター、研究機関・大学のGPUクラスタ、HPCシステム等

将来拡張とロードマップ ― Pod単位から自律分散エネルギーへ

AI-UPS v1.0は、まずInfiniBandスイッチ単位/Pod単位での導入を前提とした 第一世代モデルですが、将来的には以下のような拡張を想定しています。

  • GPUノード・ストレージ・管理ネットワークを含めたAIクラスター全体のDC-UPS化
  • 自社Engine UPSシリーズとの連携によるエンジン発電+DC-UPSのハイブリッド構成
  • ノード単位・Pod単位でのオフグリッド/自律分散電源構成への展開
  • SNMP/ログデータを用いたAIによる電源プロファイル分析・エネルギー最適化

AIの消費する電力は今後も大きく変化していきますが、 その変化に追従しながら安全性と信頼性を両立するために、 同社は「モジュール5kWをN倍にする」というシンプルなスケール思想を軸に、 ハードウェアと運用の両面から進化させていきます。

会社概要

会社名
慧通信技術工業株式会社
所在地
兵庫県神戸市中央区新港町8番2号 新港貿易会館4階
代表者
代表取締役 粟田 隆央
事業内容
自律・分散・非同期オフグリッド電源・エネルギーシステム、およびAIデータセンター向けDC-UPSの開発・製造
公式サイト
https://www.ieee802.co.jp/
AI-UPS製品LP
https://www.ieee802.co.jp/aiups/

本件に関するお問い合わせ先

慧通信技術工業株式会社
AI-UPSプロジェクト窓口

TEL:078-335-0882
お問い合わせ: https://www.ieee802.co.jp/consultation/

FAQ:AI-UPS v1.0 とAIデータセンター電源について

AI-UPS v1.0は、一般的なUPSと何が違いますか? ⌄
AI-UPS v1.0は、GPUクラスタの中でも特に「InfiniBandスイッチ/ファブリック層」を守ることに特化した DC52V・0ms無瞬断UPSです。AC100/200Vを対象とした汎用UPSとは異なり、 48V系DCバスとInfiniBandスイッチPSUのレンジを前提とした専用設計であり、 三系統常時並列のORing構成により、切替時の瞬断リスクを極小化しています。
なぜバッテリーにリチウムではなくAGM鉛蓄電池を採用しているのですか? ⌄
本製品は、長時間の自立運転ではなく「瞬断〜数十分の停止回避」を主目的としています。 そのため、安全性と実績を重視し、船舶・防災・産業用途で採用実績のあるAGM鉛蓄電池を採用しました。 また、既存のエンジンUPSやDC-UPSと同系統の技術基盤を用いることで、寿命や保守に関する実測データに基づく 目安を提示できる点もメリットです。
5kWモジュールという単位は、どのようなスケールを想定していますか? ⌄
5kWは、InfiniBandスイッチやPod単位の電力構成を踏まえた「スケールしやすい最小単位」として設定しています。 1台のスイッチ/小規模ファブリックから、Pod単位・ラック単位まで、5kWモジュールをN倍に並列接続することで 段階的に拡張できます。将来のGPU世代やスイッチ世代の更新に対しても、モジュール数の追加で追従しやすい構成です。
既存のデータセンターUPSやAC配電とはどのように共存させますか? ⌄
AI-UPS v1.0は「InfiniBandスイッチの直近DC側」に配置される補完的なUPSとして設計されています。 既存のAC系統冗長や汎用UPSをそのまま活かしつつ、スイッチ直後のDC52VバスをAI-UPSで保護することで、 配電系トラブルや瞬時電圧変動の影響をさらに一段階吸収することができます。 既設環境ごとの構成案については、個別に相談いただくことを想定しています。
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