停電しても、暮らしは止まらない──ECO ONE SOLAR® が示す「10年後の家計を守る住宅インフラ」という選択肢

災害とインフレが “同時に押し寄せる時代” に

2019年の房総半島台風が示した“長期停電の現実”

2019年の房総半島台風では、千葉県を中心に最大約64万戸が停電し、完全復旧まで最長2週間を要しました。今後も大規模な台風や地震、豪雨災害が増えると予測される中で、「長く続く停電」は、もはや珍しいことではなくなりつつあります。

家庭の多くの設備は、いまやマイコン制御と電源に依存しています。

• 給湯器
• トイレ（電動弁・温水洗浄）
• 冷蔵庫
• スマホ充電・通信機器

電気が止まれば、これらが連鎖的に止まり、「住めるけれど生活できない」 状態に陥ります。避難所に行けば安心というイメージもありますが、実際には移動の負担やプライバシーの問題もあり、「可能なら自宅で生活を続けたい」と考える方が多いのではないでしょうか。

一方で進行するインフレと光熱費高騰

ここ数年、電気料金・ガス料金は世界的なエネルギー価格の影響を受けて上昇しています。特に日本では、

• 円安
• 燃料調整費の高騰
• 再エネ賦課金の上昇

といった複数の要因が重なり、一般家庭にとって光熱費の負担は増す一方です。請求書を見るたびに、「また上がっている…」と感じている方も多いはずです。

多くの家庭が抱える本音は、次のようなものではないでしょうか。

「災害に備えたい。でも毎月の光熱費も、できるだけ下げたい。」

この“相反する課題”に対し、ECO ONE SOLAR® は 太陽光発電 × UPS × ハイブリッド給湯 というアプローチで、同時解決を目指しています。

ECO ONE SOLAR® とは何か？──暮らしを守る「住宅設備用UPS」

ECO ONE SOLAR® は、単なる給湯機や太陽光発電設備ではなく、「暮らしの基盤」を守るための住宅設備用UPSという新しい考え方にもとづいたシステムです。大きく次の3つを中核としています。

1. 太陽光発電を優先的に使うオフグリッド給湯

日中の余った太陽光電力を利用して、高効率ヒートポンプでお湯を沸かすことで、ガス使用量を大幅に削減します。実は、給湯は家庭内で最もエネルギーを消費する設備のひとつです。ここを太陽光でまかなうことで、光熱費削減へのインパクトが大きくなります。

「発電した電気をできるだけ自分の家で使う」ことで、将来の電気料金単価の上昇に対しても、一定のクッションを持つことができます。

2. 停電時でも生活インフラを止めない UPS 機能

ECO ONE SOLAR® には、停電対策ユニット（オフグリッド電源）が組み込まれており、停電時でも以下のような生活に不可欠な設備へ優先的に電力を供給できるように設計されています。

• 給湯
• トイレ（電動弁・温水洗浄など）
• 冷蔵庫
• 通信機器（Wi-Fiルーター、スマホ充電など）

これにより、“避難所へ行かずに、自宅で生活を継続できる可能性” を高めることができます。特に高齢の方や小さなお子さまがいる家庭では、長期間の避難生活そのものが大きな負担になります。自宅を「止まらない場所」にしておくことは、大きな安心材料になります。

3. エネルギーインフレを長期でヘッジする仕組み

太陽光の自家消費と省エネ給湯により、ECO ONE SOLAR® はこれから10年の光熱費上昇に備える“家計防衛策”としても機能します。電気料金やガス料金が今後どのように変動するかを正確に予測することはできませんが、「エネルギーを自分の家でつくり、効率よく使う」ことは、インフレが進んだ場合の備えになります。

さらに ECO ONE SOLAR® は、住宅金融支援機構のグリーンリフォームローン（10年固定金利）に対応しており、ローン返済と光熱費削減を組み合わせて、「10年トータルで家計にとってプラスになるか？」という視点で検討することができます。

新機能①：「エアコン×PV×蓄電池」を1室単位で設計できる無料ツール

停電や猛暑・厳寒を考えると、「エアコンをどれくらいの時間動かせるか？」「そもそもどれだけの能力が必要か？」は非常に重要なポイントです。しかし、これを感覚だけで判断するのは難しく、結果として「大きすぎるエアコン」または「足りないエアコン」を選んでしまうことも少なくありません。

そこで今回公開されたのが、「エアコン必要能力＋ECO ONE SOLAR®設計ツール」です。次のような情報を入力するだけで、家庭の1室レベルまで踏み込んだ具体的な数値が得られます。

• UA値（断熱性能）
• 天井高さ・部屋の位置（角部屋／最上階など）
• 夏・冬それぞれの外気温と目標室温
• 換気やすき間風、運転時間
• 地域ごとの日射条件
• 停電時に確保したい時間

これらをもとにツールは、

• 必要な冷暖房能力（kW）
• 夏・冬それぞれの1日あたりエアコン電力量
• それをまかなうための太陽光発電容量の目安
• 停電時のバックアップに必要な蓄電池容量の目安

といった結果を表示します。言い換えると、 「どれくらいの設備を入れれば、どれくらい快適で、どれくらい停電に強くなるのか？」 が直感的に分かるツールです。

実際のツールは以下のページから利用できます（無料・ブラウザ上で完結します）。

▶ 「どんな設計が最適か？」を考える設計ツール

新機能②：光熱費・インフレ率・ローンをまとめて比較する「10年シミュレーション」

ECO ONE SOLAR® の導入は、“停電対策”であると同時に、まとまった金額の設備投資でもあります。「本当に元が取れるのか？」「10年後、導入してよかったと感じられるのか？」という疑問は当然のものです。

そこで新たに公開されたのが、停電対策 × 光熱費 × インフレ率 × ローン返済をまとめて比較できる「10年シミュレーション」ページです。入力項目の例は次のとおりです。

• 現在の電気料金（kWh単価・燃料調整費・再エネ賦課金）
• ガス単価・基本料金、給湯条件
• 太陽光発電容量
• ヒートポンプの効率
• グリーンリフォームローンの年数・金利
• 予想するエネルギーインフレ率

これにより、以下のような比較が可能になります。

• 「ガス給湯のみ」を続けた場合の10年累計コスト
• ECO ONE SOLAR® 導入後の10年累計コスト
• ローン返済額を含めた「10年後のトータル収支」
• 「10年前から導入していたら、どのくらい差が出ていたか」という参考イメージ

単に「安くなる／ならない」ではなく、“10年先の自分が『買っておいてよかった』と思えるかどうか”を可視化するためのツールと言えます。

▶ 「それはいくらで、投資回収の見込みは？」を見る10年シミュレーション

「10年先の『買っておいてよかった』を、いま選ぶということ」

災害が増え、光熱費が上がり続ける今の時代。住宅に求められているのは、「暮らしを止めない強さ」と「家計を守る賢さ」の両立です。

ECO ONE SOLAR® は、次の3つの願いに応えることを目的に開発されています。

• 停電しても、止まらない暮らし。
• 生活に必要な最小限くらいは自給したい。
• 円安やインフレから、これから10年の暮らしを守りたい。

これは単なる給湯機や太陽光ではなく、“住宅設備用UPS”という新しいカテゴリーの提案でもあります。大規模インフラだけに頼らず、自分の家の中に「小さなインフラ」を持つという考え方は、これからの時代のひとつのスタンダードになっていくかもしれません。

慧通信技術工業は今後も、オフグリッド電源・UPS・直流配電などの技術を活かし、「大きなインフラだけに頼らない暮らし方」を支えるソリューションを提供していきます。