ブロックチェーン物流とデータ真正性 ─ Stopless × Genuine 特集

“Stopless × Genuine” が描く、次の物流インフラ

物流DXは、WMSやロボティクス、RFIDによる「見える化」を超えて、“正しい証跡を、止まらずに残し続ける”インフラのフェーズに入ろうとしています。 本特集では、ブロックチェーン、データ真正性（Data Integrity）、そして止まらない電源BCPを組み合わせることで、 〈改ざんできない〉だけでなく〈そもそも嘘が混ざらない〉物流基盤をどのように設計できるかを、一次情報と特許技術に基づいて整理します。（2025年11月18日配信予定）

“改ざん防止”だけでは不十分──求められるのは Data Integrity

ブロックチェーンは、チェーンに書かれたデータを後から変更しづらくする技術ですが、入力された値そのものが正しいかどうかは保証しません。 温度ロガー、RFIDゲート、入出庫時刻、AGV/AMRの位置情報──いずれも「入口の正しさ」が担保されていなければ、誤ったデータを正しく保存し続けることになります。

当社、計測データ原本性に関する特許は、端末による電子署名、ハッシュによる改ざん検知、時刻認証局（TSA）によるタイムスタンプ付与を組み合わせることで、 “入力データの真正性”を三段階で防御するユニークな技術です。本特集では、この技術を物流文脈に再定義し、ブロックチェーンが抱えていた最後の欠落をどのように埋めるかを解説します。（2025年11月19日配信予定）

コールドチェーンから越境ECまで──7つのユースケース

データ真正性のレイヤーは、単なる「セキュリティ強化」にとどまりません。コールドチェーン、医薬物流、自動倉庫、RFIDゲート、越境EC、ラストマイル配送、倉庫内作業ログなど、 現場のあらゆる領域で“誰も否定できない証跡”を生み出し、クレーム削減、廃棄ロス低減、監査対応、省人化の加速に直結します。

本シリーズの第4回では、これらのユースケースを7つに整理し、「実際に現場で何が変わるのか」「どのKPIがどう改善し得るのか」を具体的に解説します。（2025年11月20日配信予定）

電源BCPなしにブロックチェーン物流は成立しない

どれだけ高度なブロックチェーン基盤を導入しても、センサー・ゲート・無線AP・WMS・管制サーバが瞬停やノイズで落ちてしまえば、ログは途切れ、タイムラインは乱れます。 真正性を維持するには、「ログを書き続ける環境」そのものを設計し直さなければなりません。

可搬型UPSと双方向インバーターによるStopless Power（止まらない電源）は、電力業界や自動化倉庫で実績のあるアプローチです。 本シリーズの第5回では、ブロックチェーン物流における電源品質の位置づけと、Starlink・WMS・ロボティクスを含む全体設計の考え方を解説します。（2025年11月21日配信予定）