USV(自律型無人船)
よみ:ゆーえすぶい
Unmanned Surface Vehicle の略。遠隔操作または自律航行する無人の小型船で、海上観測・測量・点検などに用いられる。長時間の自律運転では、搭載機器と推進用の電源を止めない電源設計が重要となる。
USVの価値は「運用時間」で決まる
USVは「走れるか」より先に、「止まらずに任務を続けられるか」が価値になります。 観測・測量・点検の現場では、再起動や再同期のために回収・再出航が必要になると、コストが一気に跳ね上がります。 そのため、長時間運用では電源を“止めない設計”が主戦場になります。
よく起きる失敗(現場あるある)
- 電源瞬断・電圧低下で制御系がリセットし、復帰に手作業が必要
- 通信断でログが欠損し、ミッション評価が不能になる
- 波・負荷変動で瞬間的に電力が足りず、推進と搭載機器の優先順位が破綻
- 塩害・湿気・振動で接点や端子の劣化が進み、断続的な停止が発生
対策の最短ルート:原因究明より先に「止めない」を成立させる
目的は「原因究明」より先に 止めない(ホールドアップ) を成立させることです。 重要なのは、どの系統を、何秒(何分)止めないか を先に決めることです。
- 優先系統の定義(制御・通信・センサ・推進の優先順位)
- 必要保持時間(例:0.2秒 / 2秒 / 30秒 / 5分…)を決める
- 冗長化と電源系統分離(重要系を巻き添え停止させない)
- DC設計・蓄電・保護(瞬断、突入、過電流、塩害対策まで含めて整える)
設計の考え方(実務メモ)
- 制御・通信は最優先:推進が落ちてもログと位置は守る、など“任務継続”の最小要件を決める
- 瞬断耐性:電源が戻っても、機器側が“復帰失敗”するケースが多い(保持+復帰手順の設計が要)
- 熱・湿気・塩害:長期運用では電気より環境で止まる(端子・コネクタ・筐体の前提を固める)
関連リンク
FAQ
- Q. USVとUAV(ドローン)の違いは?
- UAVは空、USVは海上です。USVは波・潮流・塩害など環境負荷が大きく、長時間運用では「電源を止めない設計」が重要になります。
- Q. 長時間運用で最初に詰まるポイントは?
- 「電源断の瞬間」に起きる復帰失敗(再起動・再同期・通信断)です。原因究明より先に、重要系の保持(ホールドアップ)と冗長化を先に成立させるのが最短です。
- Q. UPSを積めば解決しますか?
- 「何を・どれだけ・何秒止めないか」を決めずに追加すると、重量・スペース・発熱・保守が破綻します。まず必要保持時間と優先系統を決め、DC設計・蓄電・冗長を組み合わせます。
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