VoLL
読み:ぶぉーる
VoLL(Value of Lost Load)は、停電などにより電力が供給されないことで発生する「業務停止・生活停止の損害」を、未供給電力量(kWh)や停止時間(h)あたりの金銭価値として可視化する指標です。本サイトでは、停電に限らずサイバー攻撃等による業務停止損害も同様の枠組み(広義のVoLL)として扱い、費用対効果(BCP投資判断)に使える形で再定義します。
ポイント
- VoLLは「停電が起きた時の損失の単価」を表す“ものさし”です(投資回収を断言する魔法の数字ではありません)。
- 「停電がどれだけ起きるか(頻度・継続時間)」と「設備がどれだけ回避できるか」は別問題で、切り分けないと数字が踊ります。
- 本サイトでは、停電に限らずサイバー攻撃等の業務停止も含め、「何も起こらない価値(停止を避ける価値)」として同じ枠組みで評価します。
基本式(考え方)
一般に、停電回避価値(期待便益)は次の形で整理できます。
期待損失(または回避価値) ≒ E[未供給電力量(kWh)] × VoLL(円/kWh)
ここで重要なのは、VoLL(単価)そのものよりも、未供給電力量がどの条件で発生し、どこまで回避できるかを現実的に定義することです。
誤解されやすい点
「VoLLを計算すれば蓄電池が必ず得」ではない
VoLLは“単価”であり、停電の頻度・継続時間・回避可能量・優先負荷・切替構成などの前提が曖昧だと、結論はいくらでも変わります。
確率モデルは「VoLL」ではなく「未供給量側」の話
モンテカルロ等は“停電がどれくらい起きるか/どれくらい影響するか”の推定(未供給量側)であって、VoLL(単価)そのものを予測しているわけではありません。