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デュアルフューエルエンジン向け制御電源、DC-UPSの開発に成功


慧通信技術工業株式会社(神戸市中央区)は、デュアルフューエルエンジンの制御電源に必要な要素を組み合わせた新しい電源システムの開発に成功しました。 この新しい電源システムDCUPS24-2000は主にデュアルフューエルエンジン搭載の船舶に向けて6月1日より販売開始いたします。

デユアルフューエルエンジン向け制御電源とは

この革新的なシステムは、デュアルフューエルエンジンの効率的な制御を可能にするとともに、制御装置および周辺装置に安定した電源を供給します。
デュアルフューエルエンジンは、液体燃料と代替燃料(天然ガス、LNGなど)の両方を燃料として使用するエンジンです。これにより、環境への影響を低減しながら、燃料の柔軟性と経済性を向上させることができます。

デュアルフューエルエンジンの制御には、信頼性の高い電力供給が不可欠です。制御装置および周辺装置に対して一定の電力を供給することで、安定したエンジン制御が実現されます。DC-UPSの新しい制御電源システムは、この要求に応えるために開発されました。
このシステムは、デュアルフューエルエンジンの制御装置および周辺装置に必要な電力を供給するだけでなく、高い信頼性と耐久性も備えています。さらに、エネルギー効率の最大化にも配慮し、省エネルギー性能が向上しています。

デュアルフューエルエンジンの制御電源DC-UPSはこれらの要素をすべて満たす制御電源システムとして開発されました。

  1. バッテリー:制御電源を供給するためのバッテリー充電。バッテリーはエンジンを始動するための電力を供給し、エンジンが動作している間は充電されます。
     
  2. 発電機/オルタネーター:エンジンが稼働している間は、発電機またはオルタネーターによって電力が生成されます。この電力はバッテリーを充電し、制御システムに必要な電力を供給します。
     
  3. 制御ユニット:デュアルフューエルエンジンの制御を担当する制御ユニットにも電力が必要です。制御ユニットはエンジンの燃料供給や点火タイミング、エアフューエル比などを制御し、正確な燃焼条件を維持します。
     
  4. センサー:制御ユニットはエンジンの状態を監視するためにセンサーを使用します。センサーはエンジンの回転数、排気ガス成分、燃料の供給量などを測定し、制御ユニットに情報を提供します。これらのセンサーも制御電源で駆動されます。
     
  5. 配線および電子制御装置:制御システムの各コンポーネントを接続するために、適切な配線が必要です。また、電子制御装置も制御システムの一部であり、制御電源を介して動作します。

これらの要素はデュアルフューエルエンジンの制御システムにおいて、適切な電力供給と制御機能を提供するために必要であり、新たな制御電源システムの開発が不可欠でした。
現在、地球温暖化や環境意識の高まり、さらに地政学的リスクの高まりによってLNG船やフェリー船、クルーズ船など、デュアルフューエルエンジンを搭載した船舶は、環境負荷の低減と燃料経済性の向上が不可欠です。
市場予測によれば、デュアルフューエルエンジンを搭載した船舶の需要は今後急増すると予想されており、
DC-UPS制御電源システムはこの成長市場において重要な役割を果たします。
デュアルフューエルエンジン向け制御電源の開発は、持続可能なエネルギー体制の実現に向けた重要なステップです。 当社の革新的なシステムは、デュアルフューエルエンジンの効率化と環境への負荷低減に貢献します。 船舶を含むさまざまな産業でのデュアルフューエルエンジンの需要は増加傾向にあり、当社の制御電源システムは市場の成長に貢献することが期待されます。

【この件に関するお問い合わせ先】

慧通信技術工業株式会社
本社営業部
TEL 078-335-0882

https://www.ieee802.co.jp/contact

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