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慧通信技術工業株式会社(Kei Communication Technology Inc.)
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慧通信技術工業株式会社(Kei Communication Technology Inc.)「日本初のオフグリッド診療所|たなべ診療所が実践する電力自立と診療継続」

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Case 10 / Medical Offgrid / たなべ診療所

日本初のオフグリッド診療所|たなべ診療所が実践する電力自立と診療継続

2013年、日本初のオフグリッド診療所・たなべ診療所。3度の依頼と辞退を経て当社が設計施工したPersonalEnergy® BMS576カスタムモデル。太陽光発電19.74kW、蓄電池57.6kWh、AC出力12kW+11kW。診療時間帯は太陽光と蓄電池で電力をまかない、夜間は翌日の災害に備えて商用電力で補充電。以来13年以上にわたって1秒データと24時間365日の遠隔監視で運用を見守っています。

当社設計施工/PersonalEnergy® BMS576カスタム/10年以上・24時間365日遠隔監視/本ページ公開:2026年10月11日

対象

  • 長野県佐久穂町・たなべ診療所
  • 木造平屋建て新築診療所の建物全体の電源設備
  • 診療時間帯のオフグリッド運転

要求条件

  • 既設単相三線式設備を再構成して診療所全体を給電
  • 相バランスの崩れを回避
  • 冬期暖房負荷を考慮して日常の診療を継続
  • 翌日の災害を想定した夜間補充電と継続監視

成立上の論点

  • 単相三線を単相二線の3ルートに分岐
  • 薪ストーブ・床暖房への暖房負荷移行とEHPのオフグリッド化
  • 約20kWの入力電源を要する負荷構成
  • BMS576カスタム・蓄電池57.6kWh・太陽光19.74kW・AC出力12kW+11kW
  • 1秒計測と24時間365日の遠隔監視

Case Answer

日本初のオフグリッド診療所。診療時間帯の電力自立と、10年以上続く24時間365日の遠隔監視

2013年、日本初のオフグリッド診療所として電力自立に取り組んだ、たなべ診療所。設備価格が非常に高額で、建物全体の電源工事も大規模になることから、当社は3度のご依頼をお断りしました。しかし田邊先生の強い意志を受け、当社代表がPersonalEnergy® BMS576カスタムモデルを設計・施工しました。

太陽光発電19.74kW、オリビン型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー57.6kWh、AC出力12kW+11kWを備え、診療時間帯は太陽光発電と蓄電池によるオフグリッド運転を行っています。日中は太陽光発電によって蓄電池SOCが100%に達し、診療に必要な電力を供給しながら満充電状態を維持しています。

診療終了後の20時から翌朝6時までは、商用電力によってSOC40〜60%を補充電します。これは、万が一の災害が「毎日」起こることを想定し、翌日の診療に必要な蓄電量を確保するための運用です。

当社は設計施工後も10年以上にわたり、1秒単位の電力データを記録し、24時間365日の遠隔モニタリングを継続しています。オフグリッドなのに繋がる安心。10年以上に及ぶ実測データと継続監視が、このシステムの信頼性を支えています。

3度の依頼をお断りした理由

2012年頃から、たなべ診療所の田邊先生より、建物全体のオフグリッド化について3度ご依頼をいただきました。当社は、その3度ともお断りしています。

理由は、設備価格が非常に高額であり、建物全体の電源供給をオフグリッド化するためには大規模な電気工事が必要だったことです。蓄電池だけを追加する工事とは根本的に異なり、建物側の配電系統と常用電源の構成を見直す必要がありました。

それでも実現したいという先生の熱意によって、最終的に当社が導入をお引き受けしました。設備の設計から施工まで、当社代表が直接担当しました。日本初のオフグリッド診療所という実装の背景には、こうした導入までの経緯があります。

PersonalEnergy® BMS576カスタムモデル|設計・施工

当社が設計施工したのは、建物全体の電源自立を目的とするPersonalEnergy® BMS576カスタムモデルです。非常時だけ運転する補助電源ではなく、日常の診療とともに使用する電源システムとして構築しました。

システムPersonalEnergy® BMS576カスタムモデル
蓄電池オリビン型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー 57.6kWh
AC出力12kW+11kW
太陽光発電19.74kW

新築後の電気設備を再構成

長野県佐久穂町の木造平屋建て診療所は、新築後の電気設備を改変して建物全体をオフグリッド化する案件でした。既設の単相三線式をそのまま移すのではなく、単相二線式の3ルートへ分岐し、相バランスが崩れることを回避する電源構成としました。

冬期暖房負荷の再設計

寒冷地である佐久穂町では、冬期の暖房負荷を電力系統から切り分けることが重要でした。暖房負荷を薪ストーブと床暖房へシフトし、エアコン(EHP)は完全オフグリッドで運転できる構成としました。単純に蓄電容量を増やすのではなく、電力を使用する設備側も再設計しています。

約20kWの入力電源と電源システム

単相二線3ルートと冷暖房負荷の構成を成立させるには、約20kWの入力電源が必要でした。これに対し、PersonalEnergy® BMS576カスタムモデル、太陽光発電19.74kW、蓄電池57.6kWh、AC出力12kW+11kWを組み合わせ、診療時間帯のオフグリッド運転を実現しました。

オフグリッドなのに繋がる安心。24時間365日、当社によるモニタリング監視

当社は設計施工後も10年以上にわたり、1秒単位の電力データを記録しながら、24時間365日遠隔で設備を監視しています。導入時の設計と日々の運用状態を、同じ事業者が継続して把握しています。医療機器を保護する電源構成の別例として、眼科病院のUPS導入事例もあります。

監視グラフでは、診療時間帯に太陽光発電と蓄電池によるオフグリッド運転を行い、日中に蓄電池SOCが100%に到達して維持される様子が確認できます。

一方、診療終了後の20時から翌朝6時までは、商用電力によりSOC40〜60%程度を補充電します。これは「万が一の災害が毎日起こる」ことを前提として、翌朝に必要な蓄電余力を確保するための運用です。

導入当時の設備記録

オフグリッド診療所の他媒体記事

たなべ診療所の取り組みは、医療専門誌やエネルギー関連メディアなどにも掲載されています。

改訂履歴

初版
たなべ診療所におけるオフグリッド電源システムの導入経緯、設備構成、13年以上の運用実績と24時間365日の遠隔監視について公開。

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