伊勢志摩サミットと警備体制
2016年5月26日・27日に開催された第42回G7伊勢志摩サミット。 各国首脳を迎えるため、全国から都道府県警察単位で警備要員が派遣されました。 警備の対象は首脳会議の会場だけでなく、首脳が利用する空港などにも及びました。
当社のオフグリッド電源システムPersonal Energy BMS576は、 各国首脳のチャーター機が駐機する中部国際空港の保税地域で、 警備用無線機の充電ステーションに使用されました。 当社は2016年5月20日に採用を発表しています。
保税地域という電源上の制約
チャーター機の駐機場所となる保税地域には、 今回の警備設備が利用できる商用電源がありませんでした。 しかし、警備用無線機を継続して運用するには、 バッテリーを充電するための電源が必要です。
仮設の発電機を使用する方式では、燃料の持ち込み・補給、 排気ガスなどを考慮する必要があります。 本件では、この条件に対応するため、 太陽光発電と蓄電池を組み合わせた独立電源を採用しました。
警備用無線機の充電ステーション
本件で電源を必要としていたのは、 警備活動に使用する無線機の充電設備です。 警備要員が使用する携帯型通信機器のため、 電源のない場所に充電ステーションを構築しました。
現場写真には、無線機の充電設備が並ぶ様子が記録されています。 このような通信機器の電源確保は、警備活動を継続するための 基本的な運用条件の一つです。

太陽光発電とPersonal Energy BMS576の電源構成
商用電源のない区域で警備用無線機を充電するため、 太陽光発電とPersonal Energy BMS576を組み合わせました。 太陽光によって蓄電池を充電しながら、 無線機の充電に必要な電力を供給します。
電源構成
太陽光発電
↓
Personal Energy BMS576
├─ 蓄電池への充電
└─ 警備用無線機充電ステーション
太陽光発電と蓄電池による独立電源は、 商用電源の引き込みを必要とせず、 エンジン発電機のような燃料補給や排気ガスも伴いません。 電源の設置場所に制約がある警備用途で、 独立した給電設備を構成できることが採用上の利点となりました。


独立電源の実装
本件は、電源のない場所へ発電機を持ち込む代わりに、 太陽光と蓄電池による充電設備を構築した事例です。 2016年当時、国際会議の警備に伴う通信機器の電源確保という 具体的な用途に、独立電源システムが採用されました。
医療施設での長期運用例として、 たなべ診療所のオフグリッド電源導入事例 では、日常の診療時間帯に独立電源を使用し、 当社が10年以上にわたり遠隔監視を続けています。
参考資料
慧通信技術工業株式会社「伊勢志摩サミットで、 パーソナルエナジー576が警備用常設電源として採用決定」 (2016年5月20日)。
