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Original: https://www.ieee802.co.jp/glossary/air-gap.php

Publisher: 慧通信技術工業株式会社 (Kei Communication Technology Inc.)

出典: 慧通信技術工業株式会社 エアギャップ|技術用語集

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慧通信技術工業株式会社「エアギャップ|技術用語集」

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用語集 / セキュリティ設計 / コールドウォレット / 運用イベント

エアギャップ |技術用語集

よみ:えあぎゃっぷ

エアギャップ(Air Gap)は、ネットワーク的に分離された状態(物理的/論理的に隔離された環境)を指し、暗号資産のコールドウォレット/コールドストレージや重要インフラの保護で使われる設計概念です。ただし“ネットから切れば安全”ではなく、持ち込み媒体・手順・人的ミス・電源/点検(法定停電)など運用イベントがSPOF(単一障害点)になり得ます。攻撃面と運用面をセットで設計することが要点です。

関連用語(ハブ)

※エアギャップは「攻撃面を下げる設計」。運用(媒体・手順・電源)が本体です。

先に結論(TL;DR)

  • エアギャップは「ネットワーク的に隔離された状態」を作る設計概念です。
  • ネットワーク経由の攻撃面は下がりますが、持ち込み媒体・手順・人的運用が新たなリスクになります。
  • 止められない重要系では、電源/点検(法定停電)がSPOFになり得ます。
  • 結局の要点は、SPOF(単一障害点)を洗い出して潰すことです。

エアギャップとは

エアギャップ(Air Gap)とは、システムやデバイスをネットワークから隔離し、 通信経路を物理的/論理的に断つことで、ネットワーク経由の侵入や情報流出リスクを下げる考え方です。 暗号資産の保管(コールドウォレット/コールドストレージ)や、重要インフラの保護で頻繁に登場します。

強いところ(攻撃面)

  • ネットワーク経由の攻撃面を削れる
  • 秘密鍵や重要データをオンラインから遠ざけられる
  • “常時接続”前提の脆弱性連鎖を断ちやすい

弱いところ(運用面)

  • USB等の媒体が入口になる(持ち込み・持ち出し)
  • 手順が増え、属人化・ヒューマンエラーが事故になる
  • 監査・復旧・電源など“運用イベント”が止まりどころになる

よくある誤解:「ネットから切れば安全」ではない

エアギャップは“強い手段”ですが、運用の入口が消えるわけではありません。 現実には、次のような“ネット以外の入口”が残ります。

  • 媒体(USB・SD・紙・QR・持ち込みPC)
  • 承認フロー(複数人承認・監査ログ・立会い)
  • 物理セキュリティ(入退室・金庫・搬送)
  • 運用イベント(点検・切替・復電・保守)

つまり、エアギャップは「攻撃面を削る」一方で、運用を“設計対象”として前面に押し出します。

止められない重要系では「電源」がSPOFになり得る

エアギャップで“ネット攻撃”を下げても、運用が止まれば意味がありません。 特に、暗号資産・金融の重要系(署名・承認・監視・記録)は、点検や切替で止まると復旧が重くなります。

チェックすべき観点

  • 法定停電(点検)は“予定された運用イベント”である
  • 復電時は瞬断・突入電流などで機器が不安定になりやすい
  • 床荷重や契約制約で、大型UPSが置けないケースがある
  • 可搬型UPSで“守る範囲”を絞ってSPOFを潰すアプローチが現実的

関連: SPOF(単一障害点) / 可搬型UPS

FAQ

エアギャップは暗号資産の保管に向いていますか?

攻撃面を下げる設計として有効です。ただし、媒体の扱い・手順・承認・監査・復旧・電源まで含めた設計が必要です。 “隔離する”だけでなく、SPOFを潰す発想が重要になります。

エアギャップ環境でもマルウェア感染は起きますか?

可能性はあります。典型はUSB等の媒体経由や、持ち込みPC、手順ミスです。 エアギャップは「ネット経由」を減らしますが、媒体と運用は残ります。

法定停電のような点検と関係ありますか?

関係します。点検・切替・復電は“予定された運用イベント”で、重要系ではSPOFになり得ます。 オフライン運用でも、署名・承認・監視・記録の成立には電源が必要です。

エアギャップ運用の「SPOF(単一障害点)」を洗い出しませんか?

コールドウォレット/コールドストレージ運用を、法定点検(法定停電)まで含めて“止めない”設計に落とし込みます。

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