FEMA 2019 / JAPAN / STEP 2

差が残る理由を確認する

必要な状態と現在の状態に差があるとき、「なぜその差が残っているのか」を確認します。

Step 1では、FEMA 2019をもとに整理した確認項目と、日本側資料にある対応記述を確認しました。 ただし、制度や規格に記述があることと、個別施設で実際に必要な状態が実現していることは別です。

Step 2では、自施設の現在の状態を確認して「必要な状態との差」が確認された場合にだけ、 その差が残る理由を見ていきます。 Step 1で「今回資料では未特定」となったことを、そのまま施設の不足や制約とは扱いません。

まず、「差」と「理由」を分けます

差

必要な状態と、現在確認できた状態の違い

施設で確認した現在の状態を、FEMA 2019をもとにした必要な状態と比べて、 違いが確認されたときに「差がある」とします。

差が残る理由

なぜ必要な状態まで到達していないのか

差が確認された後で、その原因となっている制度、技術、運用、地域条件などを確認します。 一つの差に複数の理由が関係する場合があります。

当サイトによる分析区分

差が残る理由を8つの観点から確認します

この8分類はFEMAの公式分類ではありません。 FEMAが示す備えを日本の医療施設で実装する際に、何が実現を難しくしているのかを確認するために、 当サイトが用いている分析区分です。

制度

法令、指定要件、制度上の役割や手続などが、実装方法や判断に影響していないかを確認します。

診療科・専門領域

患者特性、診療内容、医療機器、専門領域ごとの要求によって、必要な備えが変わらないかを確認します。

技術・物理

電源容量、配線、切替、設置場所、燃料、建物条件など、設備や物理条件が実装を制限していないかを確認します。

運用

保守、試験、点検、手順、要員、夜間・休日対応など、運用面で必要な状態を維持できるかを確認します。

地域

停電復旧、燃料供給、道路、物流、相互支援など、施設外の地域条件に依存していないかを確認します。

情報

負荷一覧、図面、連絡先、測定値、燃料消費量など、判断に必要な情報が不足していないかを確認します。

経済

導入費だけでなく、保守、更新、訓練、要員、継続運用の負担が実装に影響していないかを確認します。

ガバナンス

誰が判断し、誰が承認し、誰が責任を持つのかが明確か。部門や組織をまたぐ意思決定に問題がないかを確認します。

理由は、根拠の状態を分けて扱います

確認できた理由

資料・記録・測定などで確認できる

図面、仕様、点検記録、測定値、契約、運用記録など、 具体的な根拠によって差が残る理由を確認できる状態です。

当サイトによる分析

現在の情報から合理的に推定する

直接確認できる資料が十分でない場合でも、複数の確認結果から理由を推定できることがあります。 その場合は、確認済みの事実と区別して表示します。

まだ特定できない

差は分かっても、理由は分からない

差が確認されていても、その理由を示す根拠がなければ、 無理に原因を決めず「理由は特定できていない」と扱います。

Attention!

Step 1の「未特定」を、そのまま施設の不足や制約にしません

日本側資料で対応記述を特定できていないことと、 個別施設で必要な備えが実装されていないことは別です。

また、自施設について情報がまだ確認できていない場合も、 「差がある」「制約がある」とは判定しません。 まず現在の状態を確認し、差が確認された後で、その理由を確認します。

STEP 3

次は、「誰と何をつなぐ必要があるか」を確認します

差が残る理由によっては、医療施設だけでは解決できません。 電力事業者、燃料供給者、保守会社、自治体、院内部門など、 誰が情報や資源を持ち、誰が判断し、どこで引き継ぐ必要があるかをStep 3で確認します。

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