用語集 / 電源品質 / 瞬時停電

瞬停とは?設備停止後の確認・復旧・再発防止

よみ:しゅんてい

瞬停とは、電力の供給がごく短時間途切れる現象です。 照明では気づかない程度でも、PC、PLC、インバーター、ルーター、PoEスイッチ、監視装置などが停止・再起動することがあります。

設備が止まったら、まず停止時刻と機器ログを保存します。 電力会社の履歴と照合して原因を切り分け、 何を何秒守れば次の停止を防げるかを確認します。

FIRST RESPONSE RECIPE

瞬停で設備が止まった直後の5ステップ

原因を推測する前に、後から照合できる記録を残します。 この5ステップが、復旧と再発防止の入口です。

  1. STEP 1

    停止時刻を記録

    何時何分何秒に異常が起きたかを確定します。

  2. STEP 2

    機器ログを保存

    PLC、インバーター、UPS、通信機器のログを上書き前に保存します。

  3. STEP 3

    履歴を照合

    電力会社の履歴・通知と自社ログを同じ時刻で照合します。

  4. STEP 4

    原因を切り分け

    系統側か設備側か、止まった順序と記録から範囲を絞ります。

  5. STEP 5

    何を何秒守るか決める

    次回止めない負荷と、必要な切替時間・保持時間を決めます。

定義 / 違い

瞬停・瞬低・停電は何が違うのか

瞬停は電力供給がごく短時間途切れる現象、瞬低は供給が続いたまま電圧が一時的に大きく低下する現象です。 停電は電力供給が継続して停止する状態です。設備対策では、名称だけでなく何が止まり、復旧に何が必要で、何秒守れば停止を避けられるかまで確認します。

名称
瞬停(瞬時停電)
時間の目安
JISの「短時間停電」を基準に、1分を超えない供給電圧の消失として整理します。
設備への影響
PLC、PC、通信機器、インバーターなどの停止・再起動・通信断につながります。
現象 電気の状態 設備で起こること 最初に見ること
瞬停 電力供給がごく短時間途切れる 停止・再起動・通信断 停止時刻と機器ログ
瞬低 電圧が一時的に大きく低下する リセット・トリップ・誤動作 電圧記録と保護動作
停電 電力供給が継続して停止する 設備・業務の長時間停止 非常用電源・復旧見込み
瞬停・瞬低・停電の違いを電圧変化と時間軸で比較した図
瞬停・瞬低・停電は、現象名だけでなく、設備が停止するか、どの程度の保持時間が必要かで判断します。

MINIMUM DECISION AXIS

瞬停対策で最初に決めるのは3つだけです

1. WHAT

何が止まったか

PLC、通信、監視、サーバー、モーターなど、停止した機能を特定します。

2. HOW LONG

何秒守ればよいか

瞬断だけ避ければよいのか、安全停止や代替電源接続まで必要なのかを決めます。

3. WHERE

どこで起きたか

系統側か設備側かを、電力会社履歴と自社の一次データで切り分けます。

症状・目的から深掘りする

「何が起きたか」から次の記事を選ぶ

この用語集では、瞬停の定義と発生直後の共通手順までを扱います。 PLC・通信・UPS・原因解析・再発防止の詳細は、各テーマの主回答となる記事へ接続します。

瞬停だったのか確認したい

瞬停は電力供給が途切れる現象、瞬低は供給が続いたまま電圧が大きく低下する現象です。まず停止時刻と、実際に何が止まったかを固定します。

PLC・制御盤が止まった

サーボ主回路だけでなく、PLC、IPC、I/O、EtherCAT、通信ユニットなどの制御系を確認し、必要な切替時間と保持時間を決めます。

Wi-Fi・PoE・HUBが落ちた

無線だけでなく、PoEスイッチ、HUB、ルーター、無線APの電源と再起動順序を確認します。数秒の電源断が数分の通信停止へ拡大することがあります。

UPSを入れているのに止まった

UPSの有無ではなく、保持時間、過負荷、老朽化、復電時の突入電流、通信経路を含む保護範囲を確認します。

原因をデータで切り分けたい

電力会社の履歴と、自社受電点の電源品質記録、保護継電器、PLC・インバーター・通信機器のログを同じ時刻で照合します。

次回は止めたくない

止めてはいけない負荷を特定し、「何を何秒守るか」を決めます。そのうえで切替時間、保持時間、連続出力、ピーク出力などを確認します。

CAUSE CHECK

電力会社の履歴だけでは、自社設備に何が起きたかまでは分かりません

電力会社の履歴・通知は系統側の事象を確認する入口です。 自社設備へ実際に入力された電圧や、どの機器が先に停止したかを確認するには、 受電点の電源品質記録とPLC・インバーター・通信機器のログを同じ時刻で照合します。

FACTORY / LOGISTICS

工場・物流で「何を止めないか」を深掘りする

PLC、制御盤、通信、検査、工程ログなど、瞬停が業務停止へ拡大するポイントを整理します。

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参考資料

瞬低・瞬停対策を技術資料で確認する

瞬低の発生状況と対策技術を詳しく確認する資料として、一般社団法人電気協同研究会の 第67巻第2号『電力系統瞬時電圧低下対策技術』 があります。

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Alternative Power / Business Continuity

電源品質に、 空白をつくらない。

停電、設備故障、浸水、法定点検、リコールなど、 既存の電源設備が使えない時間にも、 通信、医療ICT、制御、監視、受付などの 止めてはいけない機能は残ります。

代替電源は、施設全体を支えることが目的ではありません。 必要な負荷と継続時間を絞り、初動を無瞬断でつなぎ、 発電機、電源車、別系統、系統復旧など次の電源へ引き継ぐまでの 時間を確保するために使います。

停電時の切替時間

無瞬断・0秒切替

停電発生時も接続機器への給電を継続

非リチウム方式

AGM方式鉛蓄電池

長期保有と定期交換を前提とした産業用設計

TAIS登録番号

02272-000001

可搬型UPS HPPHBB0101

公的な技術評価

神戸発・優れた技術

慧通信技術工業株式会社の認定技術

※必要な容量、出力、運転時間、切替条件は、接続する機器、突入電流、 設置環境、充電方法、運用体制により異なります。 既存設備との役割分担、代替電源への切替、次の電源への引継ぎまで含めて設計します。

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